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河村 和夫*; 中島 達也*; 友利 方彦*
PNC TJ7361 93-004, 91 Pages, 1993/03
わが国における地質環境の長期安定性を把握するためには、様々な天然事象の影響を評価する必要がある。中でも、特に考慮すべき重要な事象として侵食が挙げられる。本調査は、日本列島の地盤の侵食速度およびその影響因子との関連性を把握することを目的とし、地盤の侵食に関する各種データの収集を実施した。まず、全国の最上流部に位置した50貯水池の堆砂量を把握することより侵食量を推定した。また、侵食に影響を与えると考えられる因子(地形量・地質・雨量・植生・気候区)を収集し、特性を把握した。その結果、地形量・地質・気候区因子が地盤侵食に寄与している結果を得た。一方、既往のダム堆砂量予測式を収集し、どのような因子で構成された式であるか把握した。それぞれの結果を踏まえて、石外式、建設省式、高橋・江頭・中川式が本調査結果と整合性のある構成式であることが判明した。収集したダム堆砂量資料より、日本列島の侵食量・侵食速度の特性を把握し、更に地域性を把握した。以上の調査研究に基づき、侵食に及ぼす影響因子を考慮した日本列島における侵食速度の推定式について考察を行った。
not registered; 米田 茂夫*; 小屋開地 稔*
PNC TJ7308 93-005, 292 Pages, 1993/03
性能評価研究の一環として進めている、広域の地下水理・水文機構の解明に関する研究の基礎資料を得るため、日本全国の地表から深度1000m付近までの地盤の透水性に関する文献調査を平成3年度より実施している。本調査では、664件の透水性データ(主として原位置試験データ)を収集し、昨年度のデータと併せた1517件のデータを用い、日本の地盤の透水特性について検討すると共に、東農地方についても試験データを用いて透水特性を検討した。その結果では、日本の地盤の透水特性としては、岩種間の透水係数分布に大差がないこと、亀裂性地盤では透水係数が深度依存性をややかなり有すること、多孔質地盤では堆積物の粒度組成が透水性に大きく影響することが明らかになった。また、東農地域の透水係数は日本全国のそれに比べ、10-2オーダ低いことを示している。しかし、今回収集したデータは土木工事に関連するものが多いため、深部地盤や透水係数が低い地盤のデータがほとんどなく、日本の地盤の地下1000mまでの透水特性については充分に検討できなかった。今後は、これらのデータを得るために現位置での詳細な調査・研究を行い、本調査結果と併せて日本の地盤の透水特性を把握していく必要がある。